STRANGE - カゲナシ*横町

□ 追いかけ日記(1) □


・・・今日の朝、目覚めた瞬間に誰かに殴られてまた眠り、二度寝(?)から起きた後、居間に行ってみたらこのノートがあった。
とにかく、地味。変。つかなんだこれ。どうして家にステンもティルーナもいねぇんだ?

まぁ、なんでもノートの注意書きじゃ
『ページの一番上に書いてある人物の一日の行動を追いかけ、メモしてくださいw』
ってあるけど・・・・。

『一人目:メルティナ』

なんだこの恐ろしい言葉。

つーか朝っぱらからこんな大学ノートに翻弄されている俺もどうかしている・・・
とか言っててなんで俺はずっとこの独り言をノートに書きつづっているんだ!?
「・・・」とか「!?」とかなんでカリカリカリカリと俺どうした!?

・・・とりあえず止まらないので、死ぬかもしれないがノートの言うとおりにしてみようと思う。
くそっ、こんなもの置いていきやがって不審者殺す。


AM 9:35
とにかくガレアン基地の前に行ってみた。
なんか、隊員たちが交代交代で剣術の訓練してる。
まぁ、そこに指揮するはずのリーダーや副リーダーの姿が無いのはいつものことで・・・。
で、そのポジションには一般隊員であるはずのメルティナが立っていて・・・。 うん、いつもの朝だ。

AM 10:04
女性隊員数名と、事務の人間とでガレアン基地周囲にこっそり植えてある草花に水をやっている。
そのときに、とりあえず朝の挨拶をしてみた。
思いっきり眉をひそめられ
「ガイル、珍しいですね。朝からぶらついているなんて」
・・・好きでやってるわけじゃねぇ。

AM 10:22
ガレアン基地近くのカフェで張り込み・・・まぁ、実際軽食もとったが。
そんなときに基地から絶叫が聞こえてきた。
見てみれば、なんか基地で一番大きな窓のある部屋から大量のバラが投げ出されている。
・・・没収品、か?

AM 10:55
あの白黒が見回りに出てきた・・・珍しく、メルティナも一緒だ。
カフェで茶を飲む俺によほど驚いたのか、カッティオも眉の位置が少々高くなっている。
「バイトはどうした?」
バイトどころじゃねぇ。・・・まぁ、やさぐれてんだ。
「ふーん。じゃあとりあえず、ストレス発散にでも行く?」
レイドが言うには、どーやらフィロットの裏路地にいつの間にか住み着いていたという三下が、法に触れるようなことをし始めたらしい。・・・まぁ、窃盗とかだな。
一般人は基地の中に入れないからメルティナの観察なんてどうしようかと思っていたが、結果オーライということでついていくことにした。

AM 11:03
裏路地到着。
まぁ、ガレアンの制服着たやつが三人もやってくれば、向こうも無視するわけにもいかないだろうな。
お約束な台詞を吐いて、お約束な叫びをあげて吹っ飛んでいく三下ども。
・・・ちなみに、メルティナは今度は短いムチで応戦している。
一体どれだけの戦闘スタイル持ってるんだアイツ。

AM 11:14
任務終了。
ストレス発散どころか、運動にもなりやしなかった。
他三人も、物足りなさそうな顔してるな。
「もうこうなったら、実地訓練と言うことでお互いにやりますか」
ちょっと待てメルティナ。

PM 12:28
疲れた。
あの後結局、四人でぶっ飛ばし合いになって・・・勝者は漁夫の利でメルティナ。
くそ、あの白髪(しらが)に後ろ取られてなけりゃ・・・。
一時間以上経っていたのか、今更だが。

PM 1:06
いったん家に帰り、またガレアン基地へ向かう・・・あー面倒くさい。
今度はメルティナだけで外を歩いている。
何をしているんだ、と聞いてみれば。
「あの常春黒頭がデスクワーク放り出して女へ走ったのですよ。この短時間に回復して」
誰かあのバカ叩き出せ町から。

PM 4:56
四時間町をかけずり回り、ようやくレイドを捕獲。
手の空いていたガレアン隊員で、階級も関係なく袋だたきに遭っていた。
まぁ、当然。
メルティナがナイフをかまえたところで、リーダーの泣きが入ったが。
しかし、この四時間一緒に町中を走り回って、メルティナがしゃべった言葉が
「殺す」
の一言だけだったのが恐ろしい・・・。
絶対マジだった。

PM 5:18
だんだんと、ノートにものを書かなければという妙な使命感が薄れてきた。
というか、メルティナを観察したいのならばガレアン隊員から選べばよかっただろうが・・・。
とりあえず、あいつは実質、フィロット地区ガレアンのリーダーだな。
・・・絶対、両副リーダーより人望ありそうだ。

手が止まってきた。
もう面倒くさい
寝る


□ fin □


はい、今回はガイルがメルティナを追いかける、というビミョーな組み合わせでした。
このコンビ決め&ネタ提供協力者、Oさん(仮名)に捧げます。
・・・・いつか、(2)もやるのかな。