□ 世界観 舞台 : 『ティカ』……フィロット ティカは『天界』『魔界』『地上』という三界で構成された異世界です。天界には神族、魔界には魔族、地上には主に人間たちが住んでいます。基本的にはこの三つをまとめて『ティカ』と呼びますが、地上のみを示す場合もあります。 『STRANGE』の舞台である、ヨーゲンバード国の田舎町フィロットは、国の東端に位置し、首都に近いわりにあまり旅人たちが立ち寄らない『変人の町』です。まわりが丘になっていて、町からさらに東の方へトールの森、通称『迷いの森(そのまんま)』があります。 伝説では、フィロットはいつの時代からか住民がいないまま存在しており、偶然近くを放浪していた旅人たちの集まりがそれを発見、住み始めたとあります。 世界 : 地上 地上は、四つの大陸と二つの島、そしてその他の諸島が存在しています。ゼーフト、バドーラ、ナトバ、クレンディア、これが地上の四大大陸です。現在、最大の面積を誇っているのはクレンディア大陸ですが、『聖魔の戦争』が起こるまでの神話の時代には、その二倍近い大陸、ヤトラナ大陸が存在していました。が、神族と魔族との戦いで海中に沈んでしまいました。 地上には、神族と魔族の力が入り乱れています。それまでの文明を崩壊させてしまうほどの規模だと言われている『聖魔の戦争』の後遺症で、膨大な魔力、神力が流れ込んできたためです。 もともと天界と魔界の緩衝帯としての意味を持っていた地上でしたが、この一件より、強力な力を宿していたり、精霊や魔族に好かれやすいなどといった特異体質を持った人間が生まれるようになりました。 そして、百年ほど前から『機械』が現れます。機械は魔法と並んで、文明の柱となりました。未来にはどうなるのか分かりませんが、今のところ機械と魔法(魔術と精霊術の総称)の対立は見られておりません。 種族 : 天界種族と魔族 地上には人間以外にも、多くの生命体が存在しています。 自然界に生きる動物たち。 もともとは神族に属していた、天界種族たち。 魔界の淵から流れてきた、下位魔族たち。 地上へ渡ってきた天界種族は、オシャン族、セーレーン族、ドール族、カヤト族の四つです。 オシャン族は熊やイノシシといった獣に近い外見ですが、性格は大抵のものが穏和で、争いを好みません。 ですが、その昔は神々と共に魔族と正面で戦ったという武勇の種族。なぜ、争いを避けるようになったかは、あまり知られていません。 今は戦いの技術を磨くかわりに、世界を放浪する商人として生きる者が多いといいます。 セーレーン族は小柄な人型の種族です。 この種族はやや複雑で、地上で生活するにあたってそれぞれ火、水、木々に宿るようになりました。厳密には『精霊』や『妖精』と別の存在なのですが、人間はほぼ同一視しています。大人になっても、外見的にはせいぜいが十四歳程度で、あまり成長しません。 そして、宿るものによって髪と瞳の色が変わります。火に宿る者は薄桃色、水に宿る者は薄水色、木々に宿る者は若草色。肌は基本的に白色です。 ドール族は、この四種族の中でも一番謎の多い種族です。 身長は五十センチ程度で、ぬいぐるみのような外見、性格は楽観的です。目が渦巻き状で、しっぽの先に何らかの装飾品がついているのが特徴的。犬、猫、熊、兎などに似ている者が多く、人目につかない場所で生活しています。 変化の術が使え、長けた者ならば長時間人間に変身することもできるそうです。 カヤト族は、四種族の中で一番、他種族との交流を嫌う種族です。 動物的な耳と尾を持っていますが、基本は人型です。 暑い地域の者は小麦色の肌に赤銅色の瞳、寒い地域の者は白い肌に空色の瞳だそうです。ごくまれに、逆の存在が生まれる場合もあるそうです。素早い身のこなしで、体術に関しては天性の才能を持ちます。 寒い地域で生まれた者は、氷を操る術も心得ているようです。暑い地域の者は、そういった魔法的要素には恵まれないようです。 魔族達は、基本的に地上に生息しているものを『下位』、魔界に留まっているものを『上位』と呼び分けていますが、下位と名がつくからといって決して弱いわけではありません。 今はだいぶ討伐されたため数は少ないですが、気性の荒い種族は今も人間を捕食対象と見なしている節があります。上位魔族達は天界や地上と不可侵協定を結んでこそいますが、彼らの存在が残っているため、二界の理解をなかなか得られずにいます。 稀に、彼ら魔族を操る天性の能力を持った『魔物使い』と呼ばれる人間が生まれることがあります。 時の流れ ティカでは、それぞれの月の呼び名に神の名を入れています。 一月 〜 イニゼル神の頃(月の女神・双子神) 二月 〜 キーオ神の頃 (太陽の神・双子神) 三月 〜 闘神オシャンの頃 四月 〜 シャム神の頃(自然と農耕の神) 五月 〜 霊王セーレーンの頃 六月 〜 大神ゼィーヴの頃 七月 〜 メア神の頃(黄泉の神) 八月 〜 獣神カヤトの頃 九月 〜 ホーセイ神の頃(知識の神) 十月 〜 ヒュゼミン神の頃(夢の神) 十一月 〜 賢神ドールの頃 十二月 〜 エリスシア神の頃(幸福の女神) ※ エリスシア神の頃・十八〜二十二日は魔王イドゥルツカの頃となる。 そして、それぞれ一ヶ月は三十日、一年で三六〇日となります。 |