STRANGE - カゲナシ*横町



S T R A N G E




□ 第六巻 儚き夢の答え - エピローグ
 かつて第一幹部であった女の補佐をしていたという男から、おおまかな報告を聞いたペルソナは、鷹揚に手を振った。

「いい、もう分かった」
「……ペルソナ様、では本当に、《聖鉱石》は存在しないと?」
「くどい。何度も言わせるな……ああ、いや、そういう風にしたのは我だったか。まあ構うまい、もう必要ない。我は見つけたのだから」

 後半は半ば独り言のように続けられたペルソナの言葉に、補佐は体の芯がすっと冷え込む気配を感じた。
 踏み込んではいけない。そう思いつつも、口は勝手に言葉を紡ぐ。

「見つけた、とは、何をでしょうか」
「もう一つの《綻び》よ。片方は、空中都市に任せているが……あちらは難航しているようだな。まあいい、こちらが本命なのだから」

 ずるり、とペルソナが身を起こす。補佐の脳内はすでに真っ白だった。

「ここより先は、我が動かなくては始まらない」

 そう、楽しげに言って、ペルソナは補佐の顔面を漆黒の手で掴む。

「ちょうどよい、その体、我が有意義に使ってやろう」

 そこで、補佐の男は完全に意識を失い、目覚めることは、なかった。